校長室より

令和5年 3学期

3月12日(火)芸術通り

今年もまた、「ミニマル・アート/ポップ・アート2024展」と銘打って、3年生の作品が美術室前の廊下に展示されています。この発想の柔軟さと、デザインの大胆さ、色使いの自由さに、毎年感嘆させられています。「2枚1組」の組み合わせ方によって、作品の世界観がより伸びやかに広がるように感じられて、じっと眺めているだけで楽しい気持ちになってきます。

 

3月11日(月)ハンドクラフト工房

どの机を見ても、ミシンで縫い進める手つきが慣れている様子です。小学校の学習で身に付けているためか、あるいは家庭でも時々縫い物をやっているためなのかも知れません。
ある生徒は持参したズボンを広げているところですが、随分と切り刻まれてズボンとしてはもう履けない状態です。「これを(いま作っている)バッグの取っ手にするんです」とのことです。アップサイクルの考え方も取り入れながら、バッグや巾着袋、ブックカバーなどの実用品を製作しているところでした。

  

3月8日(金)春のコンサート

今回もまた、気持ちがほっこりするひと時でした。ギター部のスプリングコンサートです。無事に披露できるかどうか、ギター部の皆さん自身も悩んだ末の開催だったそうです。全11曲を仕上げるのは、きっと相当大変だったのだろうと想像されました。
丁寧につま弾かれる音色はどこまでも優しく、聴き入る約60人のお客さんの眼差しも、温かさに満ちたものでした。

  

3月7日(木)くっついた?

衣類の不快なまとわりつきの原因だけでなく、スマホや券売機などに使われているタッチパネルのしくみにも、静電気が関係しています。
近づける物質の種類によって、引き合ったり退け合ったりする現象の関係性を調べる実験を行っていました。「くっついた?」「ん-、くっついた!」2人1組で取り組む作業は、終始和やかで楽しそうに進んでいきました。

  

3月6日(水)アニメーション鑑賞

「スクラッチ」というソフトで作った作品の発表会が行われています。
「ロバに人参を与えたら、(ロバなのに)『うまっ』と言って食べた」「海中にいる人魚が、泳いできた魚にエサを与えた」など短いアニメーションですが、制作には3時間を費やしたそうです。単に画像を動かすだけでなく、IF構文を使ったり、乱数を設定したりすることによって、一律ではない動きになるよう設定されているところがポイントです。
どれも愛嬌のある作品なのでクスクスと笑いが起きていますが、真面目なプログラミング学習、技術の授業の一環でした。

  

3月5日(火)変身図形

傍から見ても、ほぼ全員が食い入るように見つめていることが分かりました。黒板には、ややいびつな四角形がペタリと貼りつけられています。そしてよく見ると、その四角形は「田」の字のように4分割されています。その1枚ずつをクルクルと回転させて組み直すと、きれいな平行四辺形が現れるのです。この二次元版トランスフォーマー的な変形を、「はとめ返し」というそうです。なぜそうなるのか?は2年生の知識と思考力で説明できるそうで、あの食い入りようからも「数学って面白い!」と感じた生徒が多かったはずです。

  

3月4日(月)ナントカづくり

2月の中旬あたりから、学校農園の表面がうっすらと紫色になってきました。ホトケノザが花を咲かせ始めたためです。近隣には、一面が紫に染まった畑も見られます。
それらの植物も漉き込んで、新たな植え付けの準備を進めています。何の作業中か6・7・8組の生徒に聞いてみたところ、「ナントカを作ってるところです!」と返ってきました。「ナントカ」とは「畝(うね)」のことのようです。

  

その脇を3年生が一斉に下校していきます。3月に入り、3年生はもう給食がないため、午前中での下校となります。

 

3月1日(金)役を演じる

誰がどの役をやるかを、話し合って決めているようです。しかし、三送会は昨日で終わりました。そうではなく、英語の授業中の一場面でした。
1年生が、「英語による紙芝居」に取り組んでいます。ただ一方的に話すのではなく、「聴き手の存在や、その反応を意識しながら伝える」トレーニングのために、紙芝居を活用するそうです。
物語のタイトルは「ばばばあちゃん」でした。それを聞いた時点で既に楽しそうです。

  

2月29日(木)三年生を送る会

至る所に施された華やかな装飾によって、体育館は非日常の楽しい空間となっています。
「3年生との対決」(バスケ部や陸上部)「歌の披露」「寸劇」「合唱」「演奏」など、盛りだくさんの内容で、あっという間の2時間でした。

  

装飾も出し物の企画も、限られた条件の中で工夫されており、手作りの温かさも感じられます。

  

1・2年生の気持ちは、3年生の皆さんへと十分に届いたのではないでしょうか。ほのぼのとした、楽しいひとときになりました。

 

2月28日(水)緊張感に包まれながら

「エーデルワイス」や「ふるさと」など、おなじみの曲が聴こえてきました。リコーダーのテストが行われている、1年生のあるクラスです。
滑らかに旋律を奏でるペアもいれば、たどたどしく、途中でつっかえてしまうペアもいます。音楽室の中は何ともいえない緊張感に包まれており、吹く息が強すぎて「ピーッ」と甲高い音が出てしまう「リコーダーあるある」の場面でも、シーンとしたまま淡々とテストが進んでいきます。自分の番が終わった後の安堵の表情…気持ちはよく分かります。